カーミージーの海草藻場の中には、数センチの小さなハマサンゴが
砂地の上に点々と生きているのですが、
それがこの夏はこんな風に白化してしまっています。
淡いピンク色はサンゴ本体が持つ色。とてもかわいいんだけれども …
これがいつもの色。白化するかどうかには個体差もあるようです。
これはやっぱり白化している …
で、海草藻場を渡って沖の礁縁部へ歩いて行きました。
途中、黒いサギ(クロサギ)と白いサギ(コサギ?)が連れ立っていたりして。
ちなみにクロサギには白色型もあるのでまぎわらしい …
くちばしや足の色で判断するのですが、遠くてよく分かりませんでした。
とりあえずどんどんリーフの方へ。
この日は沖合に、海上保安庁の巡視艇らしきものが何艘も停泊していました。
途中の足元の潮だまりには、クロナマコは元気だけれども、
キクメイシの仲間は白化途中で色が薄くなっています。
元気な濃い色のキクメイシもあるのですが、
褐虫藻が抜けてサンゴ本体の黄色い色だけになった群体。
キクメイシ類は1/3くらいが白化気味の印象でした。
大きなハマサンゴのマイクロアトールは、
やはり色が薄く白化気味。
こんな風に、ピンクや黄色に見えるのも褐虫藻が抜けています。
ハマサンゴ類の半分以上は白化していたかも。
アオヒトデは変わらず鮮やかですが、
礁縁部の潮だまりのミドリイシ類は、ほとんどが白化。
これも、
これも。
海は台風のうねりでまだ波立っていましたが、
潮の引いたイノーは静かで、岸に大波が直接ぶつかることはありません。
これはサンゴたちが長い時間をかけて成長して、
サンゴ礁という天然の防波堤を築いてくれたおかげ。
台風は一時的に水温を下げてくれますが、
この後また暑い日が続けば、白化が進むかもしれません。
白化が数週間続くとサンゴは生きていけません。
私たちは気温や水温を直接コントロールすることはできないけれど、
これ以上のサンゴへのストレス … 赤土や農薬などの化学物質や汚れた家庭排水を
海に流さないように考えることはできますよね。
この島を形作ってくれているサンゴ礁に敬意と感謝を持って、
海の環境をきれいに保ちつつ、
これからも海の自然を見守っていきたいと思います。
もう少し水温下がれーっと!?