ウェブマガジン琉球新報Style「沖縄・海の生き物たち」。新年度も、旧暦1日更新でアップしております!
今回は旧暦の3月1日、タイトルは『愛のキッスでパートナーにアプローチ<沖縄・海の生き物たち vol.13>』
4月7日は浜下りでしたね。ティラジャーを目当てに、海に行った方も多いのでは?
ティラジャーのクチビルは縦向きって、知ってた?😆
ところで、卵を産むために彼らが集まってるのは知っていたのですが、卵を産んでいる所や、卵の塊はまだ見たことがありませんでした。そこで、気をつけて見ていたら…、卵を産んでいる個体を発見!
左がオスで、右がメス。メスの方を少し後ろにうごかしてみたら…
口の辺りから、白い粘液のひも?が伸びているのに気づきました。ひっくり返して見ると、ひもの表面には砂つぶが付いて、さらにずっと長く繋がっている。
つながる先を少し探ってみたら、砂の塊が出て来ました。どうやらこれが卵の塊、卵塊です。そして、口の辺りからは、どんどんひもがのびてくる。
ひもを拡大して見ると、ひもの中には、小さな白いつぶつぶの卵がたくさん見えます。卵は、ひも状の粘液(卵嚢)の中に包まれているんです。このひも状の卵嚢の表面に砂が付き、それが絡まって塊になったのが卵塊です。
観察の後、卵塊と貝はそっと元に戻しておきました。卵からたくさんの子供が生まれて、沖縄の海に、昔のように生き物たちが戻ってきます様にと、願いながら。