2019年の1月4日より、身近なプラスチックについて、曝露実験を開始しました

開始当初の情報は、1ヶ月半のページをご覧ください。

これは、4月4日の状態です。食品トレーの色は、ずいぶん薄くなりました。

 1ヶ月半の時は気に留めていなかったのですが、よく見ると、魚と一緒に食品トレーに入っていたウレタンのスポンジが、白から茶色に変色しています。

左(上)は、1月4日、右(下)は2月1日。

さらに、左(上)は3月13日、そして右(下)は4月4日。

 こうして並べて見ると、1ヶ月で黄色くなり、さらに1ヶ月ほどで茶色くなり、心なしか厚みが薄くなった様に見えます。
そして、3ヶ月も経つと明らかに劣化して、めくれ上がった部分が崩れており、全体的に薄くなっていることがわかります。

 試しに触って見ると、細かいかけら(マイクロプラスチック!)が、指先に付着するのが確認できました。スポンジを拡大すると、四角かった切り口は角が削れ、なだらかで薄っぺらくなっています。
 食器洗い用のスポンジ(ポリウレタン)も触ってみたところ、同様に劣化が進み、サラサラと崩れて、指に細かいかけらが付きました。

 写真を見比べるかぎり、ここ1ヶ月ほどで急に劣化が進んだように見えます。今年に入ってからは、まだ強い日差しの日はほとんどありませんが、冬の日差しと風雨でも、予想以上にプラスチックが劣化して行くことがわかりました。

 

ちなみに、ガラス瓶に入れた方は、こんな感じ。これは、1月4日の実験開始の状態です。

これを、他のプラスチック入りの瓶と一緒に、トレーに並べました。

左(上)は、1月4日、右(下)は2月1日。一番上の列の、右から2番目の白いのがスポンジです。

さらに、左(上)は3月13日、そして右(下)は4月4日。

 ちょっとわかりにくいのですが、よく見ると、光がよく当たる上の方は少し黄ばんではいるものの、全体的には白く見えます。厚みも変化していません。ガラスが紫外線をずいぶん遮っているのだろうと思います。

手元にあるプラスチック製品を少しでも長持ちさせるには、野外に放置せず、紫外線や風雨による劣化を避ける工夫が重要だとわかります。