ゲッチョ先生でおなじみの盛口先生のゼミで、海のお話をしてきました。

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夏休みに教育系の3年生が白保のこどもたちに海や島関連の授業をする予定なので、
海や海の生き物の基礎的なお話しと、それを子供たちに伝える時に工夫していることや、
子供たちはこんなところに興味をひかれる…という例を話してくださいとの依頼。

追記:
 盛口ゼミでは、白保の地域の方々、WWW サンゴ礁保護研究センター、
 そして沖縄大学地域研究所と共に、石垣島白保での環境学習の実践や、
 白保の暮らしと文化についての聞き取り調査を、これまで5年間続けて来ました。
 この活動をまとめた報告書『石垣島白保における環境教育の実践・暮らしと文化の
 調査についての5年間のとりくみ(2011年度−2015年度)』には、
 地域に根差した環境教育の広がり、そしてそれに携わる人材の育成プロセスが、
 実際の活動の内容を示しつつ、当事者の言葉で記録されています。
 また、後半に掲載された「白保の暮らしの聞き書き」は、とても貴重な記録です。
 地域の文化や環境を、世代を超えて伝え守って行きたいとお考えの方や、
 地元の自然や文化を取り入れた環境教育を実践したいとお考えの方々には、
 これからの方向性を示す一つの指針として、目を通していただきたい報告書です。

ちょうど、港川小学校の子ども達に海や海の生き物のお話をしているところなので、
これを主な例として紹介しつつ、インタープリテーションの考えかたについても、
Mと一緒にお話してきました。

学生さん達は、初めて聞く海の話も多いようで、うなづきつつ真剣に聞いていました。
貝の足についての質問があったので、巻貝や二枚貝やイカのイラストを描きつつ、
それぞれの足の付き方が特徴的なので、貝の仲間は腹足類、斧足類、頭足類と
分類されているよ〜と言う話をすることができました。 良い質問でした。

河口の地面から熱水鉱床のチムニーの様にモヤモヤ何か涌き出してるのを見たけど
何でしょう?と言う質問もありました。中南部は琉球石灰岩や泥岩からできていて、
雨が地面(石灰岩)にしみ込んで泥岩まで届くとそれ以上しみ込まないので泥岩の上を流れ、
時々湧水として地面に出ることがあるので中南部にはたくさんの「カー」があること、
水が海面下で涌き出すと濃度差でモヤモヤ見えることなどを説明。
毒についての質問も、いくつかありました。

ゲッチョ先生からは、自分の得意分野を使って説明するのもいいし、
自分とは異なる得意分野を持っている人に手伝ってもらうのも必要とのアドバイス。
地元の文化や自然を守ろうとする人々がいるかぎり、
沖縄の自然もそれに答えてくれると信じています。