●ポリプロピレン

 ポリプロピレンの白い荷造り紐は、光と雨でボロボロの粉々になりました。瓶に入れた方は、殆ど変化がありません。

 洗濯バサミが入っていたポリプロピレンの袋は、表面の1枚がほぼ粉々になってしまいました。それでも、黒いインクがある所は残っているので、黒いインクが光を妨げ、劣化を防いでいることがわかります。瓶に入れた方は、殆ど変化がありません。

 ポリプロピレンのストローは、最後の3ヶ月で穴が空いてボロボロになりました。粉々になったのは白い部分で、青いラインは残っています。色があることで、紫外線に強くなるのでしょうか。瓶に入れたストローは、最初から白いラインで、殆ど変化がありません。

 紙コップに付いていた蓋(右側の半円状の物)は、ポリプロピレンでした。ストローほどは薄くありませんから目立った穴はありませんが、薄い縁の方には亀裂が入っています。瓶に入れた方は、少し黄色っぽい気もしますが、殆ど変化がありません。

 赤い色の付いたポリプロピレンの洗濯バサミは、表面の色が褪せて白っぽくなり、ツヤもありません。分厚いので、まだ当分大丈夫そうです。なお、野外で使う物なので、劣化しにくいよう紫外線吸収剤などの添加物が入っているのかもしれません。瓶に入れた方は、まだ色が鮮やかです。

 左側に写っている小型の密閉容器の本体は、ポリプロピレンです、最初は白っぽい透明でしたが、だんだんと白濁してきました。目に見えないほど細かい劣化が進んでいるのかもしれません。瓶に入れた方は、透明なままです。

 右下にあるペットボトルのキャップは、錆が付いて汚れただけで、大きな変化はありません。これはポリプロピレンなので水に浮かび、海岸に流れ着きます。海岸では、熱と光で劣化し、波と砂で削られて、表面がボロボロになったキャップをたくさん見かけます。