浦添市環境保全課主催の、令和3年度カーミージー周辺自然環境再生イベント「カーミージーの漂着ごみと生き物調べ」にて、生き物調べのガイドを行いました。

まずは、海ごみ拾い。
カーミージーの横の砂浜で漂着ごみの調査をやる予定でしたが、今日は偶然、キャンプキンザーの方々が朝からごみ掃除をして下さったそうで、目に付く大きなごみはありませんでした。

でもよ〜く見ると、タバコの吸い殻や、ガラスのかけら、劣化したプラスチックのかけら、錆びた鉄クズの破片など、小さなごみが落ちていて、参加者全員で15分ほど集めたところ、衣装ケース一杯のごみが集まりました。

 

ペットボトルやお菓子の袋、釣り糸などもありましたが、ほとんどが小さなかけらでした。また、風も強くて飛ばされそうだったので、ブルーシートの上に広げて分別するのはやめにして、普段から環境調査を行なっておられるスタッフの方から、漂着ごみの詳しい分別方法についての説明を伺いました。
今回の調査体験は、沖縄県が漂着ごみ調査で使っているのと同じ、詳細なデータのとれる本格的な調査シートを用意してありました。

少し休憩の後、続いては生き物調べ。 (ガイドをやっていたので、残念ながら写真はありません。)
カーミージーの岩と、新しくできた垂直護岸から、海に向かって数本のラインを引き、岸からどれくらいの距離に、どんな種類の生き物がいるか、生き物記録用のデータシートの地図上に記録して、生き物の写真も撮ります。

今回は、ラインの両側50センチ幅の中に見つかる生き物を記録しました。予備的な調査なので、まずはどんな生き物が、どの辺にいるかを記録するのが主な目的です。配布資料には、ここで見られる生き物の写真を載せた「生き物シート」が入っていて、簡単な図鑑として使えるようになっています。

何も居ないように見える平らな岩場にも、コンクリートの護岸の前に設置された石灰岩の表面にも、よく見るとたくさんの生き物が暮らしていまいた。多くは貝類で、時々カニが石の下から見つかります。最初だけ、生き物の見つけ方を説明したら、あとは参加者の皆さんも目が慣れてきて、どんどん生き物を見つけられるようになりました。

埋立地の護岸は、出来てからまだ2年ほど。石灰岩の表面には、1cmに満たない小さなコウダカカラマツやカサガイ類が付いていました。姿は見えませんでしたが、岩の表面には貝がかじった跡が付いていたので、岩の隙間にはたくさんの貝が隠れていることがわかりました。

これから時間が経つにつれ、新しい護岸にも生き物が増えていくことでしょう。どんな生き物が、いつごろ現れて、どんな生き物と入れ替わって行くのでしょうか。これから調査を続けることで、明らかになることと思います。
また、カーミージーの岩の周囲の生き物も、これからも変わらず、命を繋いで行ってほしいと思います。