Nの教え子Kさんが、久しぶりにガムラン演奏で沖縄に来る?という

連絡をくれたので、二人で見に行きました。

でも今回は、ただの?演奏会じゃなかった!

ワヤン・クリッ、と呼ばれるバリ島伝統の影絵人形芝居です。

 

会場は、南風原文化センター。第14回インドネシア講座、なんですね。

タイトルは「勇者ビマ 天界へ赴く」。

 

会場には、真ん中に影絵スクリーンの舞台、その後ろにガムラン演奏の場所。

客席はその全体をぐるりと取り囲んでいます。

 

県立芸大ガムランではおなじみの梅田先生が、まずはこの影絵芝居の解説。

これは誰もが知っている村芝居のようなもので、子供が立ち歩いたり、つまらないところでは

寝てしまったり、前から見ても後ろから見ても、周りをうろうろしてもOKとのこと。

 

そして…演奏から始まります。ガムランの音色、久しぶりに聞くと

何だか懐かしいような、わくわくするような。

ダラン、と呼ばれる人形使いが、基本的に全ての台詞と影絵人形をあやつる…

そういうものなんですね。今日のダランはもちろん梅田先生。

人形の数が多いので、両脇にサポートつき。

人形の入った木箱の上に、ちゃんとお供え物。始まるときに、木箱をトントン、と

叩いてから開けるのを見て、あ、これで命を吹き込むのかなと。

 

暗くなって、影絵が始まりましたー。

 

最初に「宇宙の木」が出てきて、無の空間に空気や水をもたらして

「世界」を作るところから始まる…バリの世界観なんですね、きっと。

これ、宇宙の木とその神様。繊細でとってもきれい。

 

これが主人公のビマ。王子で勇者だそうです。

 

地獄の神様と番人。番人の掛け合いは漫才?。

 

人形をスクリーンに近づけたり離したりで、いろいろな効果を出しています。

ストーリーの合間に、時事ネタの台詞を入れて笑いをとったり。

伝統芝居の中に、そういう飽きさせない工夫をしているんですねー。

 

地獄に落ちた義父の王とその妻を助け出すために、天国を訪れたビマ。

自分の父でもある神に、聖水をもらいたいと願うも断られ、戦いに…

 

破れてしまう!倒れるビマ。息子を殺めたと嘆く神。

でも、そのさらに上の神様がやってきて…

 

ビマを許し、この戦いで死んだ全ての者たちを生き返らせて、

聖水も渡してくれることに!

いやぁ?めでたしめでたし。

 

2時間以上も梅田先生、声音を使い分けながら、かなりの声量で語りっぱなし!

なかなかの迫力でした。ダランというのは並大抵ではできないですね…すごい。

梅田先生と演奏者のみなさん。お疲れさまでした?!

 

おつかれさまのKさんとN。どうもありがとう、楽しかった!

渋谷のアユンテラスにも、いつか食べに行ってみたいでーす。1kao02.gif