Mは今日はセミナー参加。
セミナー「海を守る方法?海洋保護区について考えてみよう」が
宜野湾でありました。
主催は沖縄・生物多様性市民ネットワークのアオサンゴ作業部会。
まず向井先生から、海洋保護区の概要と日本の実情、ジュゴンの住むフィリピンでの
保護区の設置例など。
日本は、領海の0.11%だそうです…道のりは遠い。
フィリピンでは地域住民が自分たちで話し合い、小さな保護区をたくさん設けているのだとか。
また、沿岸域の環境保全では、水の流れを考える他にも、砂の流れを考えることが
大切だとの指摘。本当ですね。砂浜は生きものですから…。
日本自然保護協会の安部さんからは、オーストラリアのグレート・バリアー・リーフの
海洋保護区の事例など。
GBRは組織もしっかりあって、保護区のカテゴリー分けなどが細かく設定されています。
ここの保全意識の高さは、子供の頃からの教育が徹底している、というのがやはり
大きいのでしょうね。
このあとは、琉大若手研究者の井口さんからウェブサイトの活用事例、
沖縄高専の渡辺さんから大浦湾の海の保全活動、
阿嘉島ダイビング協会の垣花さんから地元のオニヒトデ対策などのお話がありました。
最後はみんなでディスカッション。
聞いていて思ったこと…
前から自分でも言い続けてきた事ですが、
「地域の自然は、その地域の人たちでないと守れない」。
どんなに上から法律を作っても、実際、そこに暮らしている人たちが、そこで
どんな暮らしをして、どんな意識でそこの自然と関わっているか、の方が
はるかに大きな影響をもつような気がします。
ただ、ルールを作らないと守れない、守らない、という場合があるのも事実で。
あぁ本当に、自然保護というのは、自然や生き物ががどうのじゃなくて、
人間同士どうするかという問題なんだよなぁ。
法的規制なんかかけなくても、みんながふつうに、自然を楽しみ、理解し、
大事にするような心を持つ…本当はね、目指すのはそっちだと思うのです。
理想論と言われようが、急がば回れ、そのための底上げ・布石としての、
子どもたちへの環境教育はやっぱり大事だなと思ったのでした。