・・・という非常にストレートなタイトルを掲げた、
今日の生物多様性シンポジウム in 県立博物館。
お目当ては…歌う生物学者?、本川達雄先生です!
私たちは、県内の子どもからおとなまで、いろいろな方に海の自然と生きものの話を
していますが、どういうふうに説明したら、より分かりやすいだろうか、
より心に響くだろうか…ということを、いつも考えています。
こういうシンポジウムは、私たちにとっては、そういったヒントをいただく場。
本川先生は、著書やメディアを通して、非常に分かりやすく、また楽しく、
生物の基本的なことを伝えるのがとてもうまいなぁ、と思います。
・・・なんたって、研究者でありシンガーソングライター、ですものね!
今日も聴衆の期待??に応えて、カラオケ持参で
「生物多様性おかげ音頭」を披露してくださいました??
2番の歌詞ですよ。
3番!ラストです???朗々とした伸びやかなお声。
講演の中でも強調されていたのですが、
生物多様性に、一般の人たちの関心はまだまだ薄い。
しかし、これは決して人ごとではなく、多様な自然環境があるから自分たちは
生きていける = 「環境は私」である!という発想の転換をしてはどうか、と。
だから、「多様な生物 大事にするとは わたし自身を 大切にすること」なんですね。
この後は、やんばるの自然と生物を撮り続けている湊和雄さん(写真撮りそびれ…スミマセン)のお話。
さらに、 南大東島から島まるごと館・副館長の東さん。
あ、館長はダイトウオオコウモリさんだそうです?! いいですねそういうの。
これは南北大東島の歴史。4800万年前はパプアニューギニアのあたりにあったと!
プレート移動で今の場所までやって来たんですよね。
ダイトウビロウという、島の大事な森を守る上で起きている問題についてもお話いただきました。
何だか、南大東島に行ってみたくなりました。
最後は、那覇・新都心の自然を残す活動をされている、なはエコネットッワークの上原さん。
新都心の中の水辺と森を、まるごと野外博物館として考えよう、という発想もいいですね。
こういう身近で地道な活動が、地域の自然を理解して残していく本当の力になるんだと思います。
最後は、ちょっと時間が短くなりましたがパネルディスカッション。
ここでも、本川先生の言葉が印象的でした。
現代社会は、多様性そのものの排除の方に興味が行っている…人にとって
不都合なもの、不便なものを排除していったのが現代社会である、と。
生物多様性条約は、初めて生物学の概念と用語で書かれた国際条約ではあるけれども、
結局は、人間の都合の良いものを守ろうとするもの。
多様性を守るというのは、人間の嫌いなもの、不都合なものがたくさんあることを認めること、
それらを認めてつきあっていくことなのではないか・・・。
終わった後、本川先生に、実はナマコの分類の件で質問をしてみたのですが…
先生は分類がご専門ではないので、分からないねー、ということでした。
お疲れの所、突然こんな質問してしまってすみませんでしたー!
知りたくて分からなければ、自分で研究して調べるんだよ、と。そりゃその通りで…ハイ。
でも、ナマコの分類は組織を採って顕微鏡で骨片見るか、今の時代はもう分子=DNA解析 …
大学にいた頃ならできたけど … だれかー …
機会があったら、ぜひまた沖縄で、歌付きのお話を聞かせてください。
どうもありがとうございました!
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