港川小での授業と金星観察を終えて、カーミージーにやってきました。

Nは今月分の 定点調査 へ。

Mはあーまんシアターのトミサトさんと一緒に海を歩きました。

 

今日は、今年の春?夏シーズンで潮位がマイナスに下がる最後の日!

台風後の夏空のもと、さすがによく潮が引いています?。 ?7kurashi28.gif

 

台風の影響がどうかなと思いながら歩いて行ったのですが、

橋の工事現場の周囲は相変わらず濁りが強い。

 

こんな感じです。歩くと細かい砂泥が巻き上がります。

 

でも、少し沖側に離れると、思いのほか水が澄んでいました。

 

水中から見ても…なかなかきれいですね。

 

沖側の浅く干上がる部分では、 ウミヒルモの地下茎が掘り出されていました。

やっぱり多少は波による砂の移動があったようです。

 

そして台風後は、砂の中に潜る二枚貝が波に掘り出されて転がっていることがあります。

ヒメニッコウガイ。生きてます!

貝殻のうち左上の黒っぽい部分は、 内臓の色が透けて見えています。

海草藻場の細かい砂地には、こういう殻の薄い二枚貝 が何種類もいますね。

 

こちらは、イワカワハゴロモという二枚貝が砂地に刺さっているところ。

 

海草の葉の上に住む貝類たちも元気でした。クサイロカノコ。

葉の上に付着する藻類をかじると言われているんですが、

これ見ると、どうやら葉の表面もかじってますねぇ。

 

こちらはキンランカノコ。クサイロよりも小さいです。

 

これ、赤茶色であまり見ない種類だ!と思ったのですが、

写真を拡大して良く見たら、キンランカノコの赤茶のしま模様が密なタイプでした。

 

大きい貝もいますよ。クモガイの、角が出かかった個体。若いんですね。

ひっくりかえしてごめんねー。

 

岩をひっくり返したら、棘皮動物3種。

並べてみました(笑)。

ニセクロナマコ、ウデフリクモヒトデ、ツマジロナガウニです。

 

久しぶりに見た、ハネジナマコ。

 

キクメイシモドキもここで見られます。サンゴですよ。

 

コモンヤドカリの小型のは、よく海草藻場の中を歩いています。

 

フトユビシャコもいました。

 

岩の陰にはミナミベニツケガニ。

これはハサミに噛まれたら痛いよ?。

 

ソデカラッパだー、と思ってつかまえてみたら、

あ!

ハサミの左右の形が逆転しています。

普通は、右手のはさみに白い牙のような突起があって、

それを巻貝に引っ掛けて割る、という使い方をするのですが、これは左手だ。

この前、そういう脱皮殻を見つけて驚いたのですが、ちゃんと生きていたんですねー!

じゃ、左手でも餌を取るのに問題ないのかな?

まぁ、缶切り割りをするほどでもない小さい貝は、ぶちっ、と潰し割って食べるようですし。

 

さて、これはなんだか分かりますか?

 

つぶらな瞳の、ミゾカイカムリ。

カイカムリという仲間のカニには、カイメンを背負うタイプがあります。

この写真の、カイメンとカニの間にちらっと見える4番目の足が背中側に回って、

カイメンを引っ掛けて背負うようになっています。

うまくできているもんだ … 。

 

この日に出会った生き物シリーズ、続きはまた明日!