8月3日の カーミージー定点調査 その1 の続きです。
ベニツケガニの仲間がいました。甲羅の表面がけっこう苔むしていて、
砂に潜らずに外を出歩いてばかりいるのか、年寄りで脱皮の回数が減っているのか、
その両方か …
こちらはソデカラッパ。
カニの目は昆虫と同じで複眼。彼らの目玉はどの向きから見ても
黒い筋がすっと見えて、向こうからはちゃんと見えているのですね。
葉上性巻貝のキンランカノコは、水面ぎりぎりの海草の上にたくさんいました。
岩陰の水中に花開く、ケヤリムシの仲間。
カーミージー名物と言っても良いかもしれない、貝殻の黄色が鮮やかな、キイロダカラ。
外套膜は虎縞だけど。
沖側の砂地はいつも以上に凹凸が大きく、
台風の波の影響で砂がずいぶん動いた印象です。
ここにもリップルマークが発達。これは、一定方向への波が
ずーっと流れ続けるとできてきます。
しかも、生えている海草の上に砂がかぶってしまっています。
そんな砂地の表面をさらってよく見ると …
あっ、ミナミウシノシタのこども!これは指の爪くらいの大きさ。
もうちょっと大きいのも発見。体の模様が見えてますね。
大きい方のお顔。砂粒をつけたら、ほんとうに砂地に紛れて見つかりにくい?
ミナミウシノシタを追いかけていたら、ふとその足元にヨウジウオも!
浅い潮だまりには、ルリスズメダイが群れていました。
沖側のコアマモは、少し根が掘り出されています。
全部えぐられるほどではなくて、良かった。
岩盤の上、左にはウデフリクモヒトデが隠れつつ、
くぼみにはまるハート形は、リュウキュウアオイガイ。
これも流されずにがんばったのかなー、けっこうすごいな。
空にはまだ雲が残り、一雨来そうな気配になったので岸に戻りました。
※この2日後には、台風11号が、沖縄島のすぐ北側を東から西へ横断。
今度は西?南風が長く吹いたので、ここの海草藻場はまた少し影響を受けたかもしれません。