最後の見学はO社。産業廃棄物、特に建築廃材の中間処理をしています。
建築の解体現場って、ありとあらゆるものがごみになって出そうですね。
そう、それを、分別しています!
木くずは県内のセメント工場へ。燃料として燃やされ、焼却灰はセメント原料へ。
石膏ボードは濡れていないか、プラなどが混ざっていないか確認し、
薄皮のように貼り付いている紙と石膏を分けていく。これもセメント原料になります。
プラスチックも種類ごとに分ければ、再生プラの原料として使えます。
この機械に発泡スチロールを入れると、下から圧縮した固まりになって出て来る!
発泡スチロールのインゴット。カチカチでした。
ビニールのプチプチ包装材も、それだけでまとめます。
これはウレタン素材のかたまり。
とにかく、ここでもひたすら分別。
素材別に分けられたプラスチック類は、再生原料として中国へ輸出されるそうです。
きちんと分ければ、それはごみではなく資源。
分別する技術と品質の維持、さらに、その利用先を探しつなげていく仕組みづくり。
会社の方のお話を伺って、この仕事に自信と誇りを持っていらっしゃることが
感じられたと同時に、ごみ問題をなんとかしたいという思いも伝わりました。
ごみをへらそう、リサイクルをしよう、無駄をなくそう、なんて口では言うけれど、
実際にごみ処理やリサイクルがどれだけ大変なのか、どんな作業になっているのか、
本当にいろいろ考えさせられる一日でした。
うん、やっぱり大人こそ、一度は自分の地域のごみ処理施設を見て、
もう少しごみに意識を配るようになったらいいなと思います。
大人の社会科見学、みなさんもどうですか? けっこう面白いですよ。