イボハタゴイソギンチャク Stychodactyla haddoni
イノーや、海草藻場で時々見かけます。強い毒を持っています。
有名なアニメ映画により、クマノミやイソギンチャクは子供たちの間にも
広く知られるようになりました。
でも、イソギンチャクが毒針を持っていることや、触ると危険な事は、
案外忘れがち。クマノミを見つけた子供が不用意に触らないように、
大人は常に注意しておくことが必要です。
左は、ハタゴイソギンチャク Stichodactyla gigantea。 右も同種?
時には、小さな潮だまりにも、大潮の時に干上がってしまう浅い場所にも見られます。
つぶれていて、イソギンチャクとは気づかない事もあるので注意が必要。
とても強い毒をもっています。
イソギンチャクには、魚の他に、エビ、カニ、コシオリエビ、巻き貝など、
毒に守られて暮らす生き物が、たくさん共生しています。
左は、ウンバチイソギンチャク Phillodiscus semoni。
右は、ハナブサイソギンチャク Actinodendron arboreum。
ウンバチイソギンチャクは猛毒です! 海の蜂と言う名前。 浅いイノーにも分布します。
海藻と間違えやすいので、水中では不用意に海底に触らないことが重要。 死亡例もあります。
刺されたら、酢は使わず、海水で洗い流し、氷や冷水で冷やして、急いで病院で治療。
皮膚に残った触手に酢をかけると、酢の刺激で刺胞が発射され、さらにひどく刺されます!
ハナブサイソギンチャクの触手は、茶色いブロッコリーが伸びたような形をしています。
これも、強い毒を持っていて、触手の隙間にはエビ類が共生しています。
触手に触ると、イソギンチャクはズボッと一気に縮んで、あとに穴が残ります。
左は、イワスナギンチャク Palythoa tuberculosa。
右は、マメスナギンチャクの仲間 Zoanthus sp.
イワスナギンチャクは、体内に猛毒!のパリトキシンpalytoxin を持っています。
フグ毒より強く、生物毒の中では3番目に強い毒です。
サンゴ礁の岩場の水たまりにいるので、決して触らないこと。
マメスナギンチャクは、岩場の日陰の潮だまりでよく見られます。
写真は、触手を縮めているところ。 岩の表面をびっしりと覆っています。