ようこそ、沖縄の海辺へ。

カニ類

 

甲殻綱 Crustacea
 エビ亜綱(軟甲類) Malacostraca
  エビ下綱(真軟甲類) Eumalacostraca
   エビ上目 Eucarida
    エビ目(十脚類) Decapoda
     エビ亜目 Pleocyemata
      カニ下目(短尾類) Brachyura
  カイカムリ科 Dromiidae

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 カイカムリの仲間

 小型で、転石の下に隠れて、海草や海藻の切れ端を背負っていることが多い。
右の写真は、頭の方から海藻をめくったところ。
背中側の2対の脚の先端には小さなハサミがあり、これで海藻をつかんで背負ってます。

 カイカムリの仲間は、第3と第4歩脚が小さくて、モノを背負えるように背中側に回っており、
その先端にはハサミが備わります。つまりこれは、ヤドカリ類と同じ。 
ゾエア幼生はカニと言うよりヤドカリに近く、体制からするとヤドカリの仲間です。

 

  カラッパ科 Calappidae

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 ソデカラッパ Calappa hepatica

 普段はこの状態で砂に潜り眼のあたりだけ砂の表面に出しています。
眼の前の白い窪みを通って脚の付け根まで海水を導き、呼吸に使います。
海水と一緒に砂を吸い込まないように、海水の取り入れ口には
何重にも剛毛のフィルターが備わっています。 
鰓を通った水は、眼の前の豚鼻の様な小さな2つの穴から勢い良く噴出されます。

 

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 ソデカラッパ Calappa hepatica

 背中側から見たところ。体の両側の脚は薄い甲で覆われています。
カラッパの仲間は砂地の生活に適応しており、見かけによらず素早く砂に潜ることができます。
鉗脚は独特な形状を持ち、長節・腕節・掌節の3つが1つの関節を共有しています。

 

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 左は、ソデカラッパ Calappa hepatica
 右は、カラッパに割られた巻き貝。

 大きな三角形のハサミ脚には、右側の動く方の指(可動指)の付け根に、
牙状の白い突起があります。
動かない方の指には、突起が収まる窪みと、
牙と噛み合う丈夫な突起もあります。
これを缶切りの様に使って巻き貝を割ります。

 右の写真の巻き貝は、中心の軸を残して殻が割られています。
カニは、左のハサミで貝を抱え、右のハサミにある缶切りで、巻き貝の殻口の外側の
縁(外唇)を挟んで割ります。缶切りは、貝の巻く向きに対応しています。

 

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 コブカラッパ Calappa gallus

 じっとしていると、石にしか見えません。甲の形は、内蔵の配置に対応してでこぼこしています。
左右の膨らみが鰓で、中央手前が胃袋のある場所です。
腹側は、赤白で派手。脚が甲の下に収まっているのがわかります。
缶切りは、茶色くてこの写真では少しわかりにくい。

 

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 キンセンガニの仲間 Matuta sp.

 砂浜に浅く潜って生活しています。脚はすべて団扇状で、遊泳や潜砂が得意です。
右の写真は、産みたてのオレンジ色の卵を抱く雌。卵は、発達とともに色が変化します。

 

続く…

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