オカガニ科 Gecarcinidae
ミナミオカガニ Cardisoma carnifex
甲の横が大きく膨らむので、眼の位置は寄り目に見えます。
サキシマスオウノキの根元に巣穴を掘っていました。
マングローブ域が好きな泥場のカニです。
オカガニ Cardisoma hirtipes
放幼生のために、岩場を降りて来ているところ。腹部には、孵化直前の卵が見えます。
波に洗われ、ハサミを振り上げて腹部を揺らすと、卵の殻が割れてゾエア幼生が孵化します。
幼生は、黒い煙の様に波間に消えていきました。
幼生を放し終えて、陸の方まで戻ってきたところ。卵の殻だけが腹部に残っています。
陸に棲むカニ類のうち、サワガニ類以外はすべて海まで浮遊幼生を放しにやってきます。
孵化した幼生は脱皮を繰り返しながら約1ヶ月程でメガロパ幼生に変態します。
メガロパは、岸に上陸してから稚カニに変態して、内陸に移動します。
サワガニ類は、孵化まで時間がかかる大きな卵を産みますが、
卵から生まれて来るのは浮遊幼生ではなく、すでに親と同じ形をした稚ガニです。