ようこそ、沖縄の海辺へ。

ヤドカリ類

 

  オカヤドカリ類の生態

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夜の浜はナキオカヤドカリがたくさん

 夏の夜、海岸にはたくさんのオカヤドカリ類がやってきます。

 日差しを避け、海岸に打ち上がった餌を食べたり、お気に入りの貝殻を見つけて交換したり。

 小さな点は、全てナキオカヤドカリです。
この日は、雌が海に幼生を放す行動(放幼生)がたくさん観察されました。

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貝殻を見つけたと思ったのに…

 真昼の砂浜に、壊れたカタツムリの貝殻が落ちています。
よく見ると、周囲にはたくさんの足跡が…。

 四方八方からオカヤドカリ類がやって来て、落ちている 貝殻の 品定め。
貝が壊れているので、あきらめて歩いていったあとなのです。

 ヤドカリ類は、数メートル以上離れたところから直線的に
やって来ますから、眼で見て貝殻をさがしているのでしょう。

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引っ越しは、強い順に順番待ち

 お気に入りの貝殻が見つかっても、先客がいる事もしばしば。
そんな時は、貝殻にハサミを突っ込んだり、自分の貝殻をぶつけたり、
自分の殻の内側を引っ掻いて振動を相手に伝えたりして、強引に
追い出しにかかります。

 上の写真では、中央で仰向けにされた貝にいちばん大きな個体が
のし掛かり、中にいる小さなヤドカリを追い出そうとしています。

 追い出し作戦はにぎやかなので、まわりのヤドカリ達も集合。
大きなヤドカリが引っ越したら空き家(貝殻)をもらおうと、
中位のヤドカリが大きなヤドカリの貝殻にしがみつきます。
中位のヤドカリの貝殻にはさらに小さなヤドカリがしがみつき、
写真中央から右上に続くような順番待ちの列ができます。
時には列に割り込む奴もいます。

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ガジュマルの葉?を食べてます

 貝殻の取り合いをしていない時は、争いは殆ど見られません。

 浜に打ち上がった海藻や木の葉、木の実や生き物の死骸など、
餌に群がって食べるときも独り占めはしません。もちろん、
譲り合うことはありませんが…。

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頭隠して…

 ヤドカリ類を殻から引っ張り出そうとしても、奥の方で引っ掛かって
出てこないのは、腹部の先に仕掛けがあるからです。
壊れた貝殻に入ったオカヤドカリ類を見てみましょう。

 上の写真のうす黒い灰色に見えているのが柔らかい腹部で、
その先端に四角い節が二つ(第6腹節と尾節)付いています。
エビでは、腹部の先の尾節と第6腹節から延びる尾枝とで、
うちわ状の「エビのしっぽ」になってます。
  でも、ヤドカリ類は、白く見える尾枝が前向きに延びてその先端は
ヤスリの様にざらざらしています。実は、このヤスリの部分(写真では
茶色く見える所)を貝殻に押し付けて突っ張っているので、
引っ張り出そうとすればするほど尾枝が貝殻に密着し、動かなくなります。
無理に引っ張ると腹部がちぎれてしまいますから、いじめないでくださいね。

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潮が満ちる前に岩の上に撤収

 潮の引いた砂浜で餌を探していたオカヤドカリ類も、潮が満ちる前に
隠れ家に戻ります。砂浜に多いナキオカヤドカリは砂浜の植生の下に隠れ、
岩場に多いムラサキオカヤドカリは岩のすき間や洞窟に潜り込みます。

 岩を登る様子をよく見ていると、どこでも適当に登るのではなく、
どうやらヤドカリ道がありそうです。
  まず、砂浜に散らばっていたヤドカリ達は岩の方に集まって来ます。
岩の所まで来たらそれぞれ岩伝いに砂浜を歩いて行き、だんだんと
奥まったところや岩の下にできたすき間などに密集してきます。
そうなると、岩の割れ目や窪みなどを伝って、少しずつ上に登りはじめます。
適当なところまで登り、岩のすき間や石の下に潜り込んで貝殻を固定したら、
貝殻の中に引っ込んで休んでいる様です。

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ヤドカリの宿貝を割って釣り餌に

 昔から沖縄では、ヤドカリ類を釣りエサに使ってきました。
オカヤドカリ類を採集して売る職業もあり、今でもそれは変わりません。

 写真の石は、ヤドカリ類が入ったチョウセンサザエの貝殻を割るのに
使った石の様です。
  よく見ると、壊れた貝殻に混じってオカヤドカリ類の脚も見えます。

 オカヤドカリ類は国指定の天然記念物に指定されているため、
許可無く採集する事はもちろん現状変更(触ったり移動させたりすること)
そのものが法的に禁止されています。

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砂にもぐってるわけではありません

 沖縄が本土復帰する前の昭和45年11月12日、小笠原の個体群を元に、
オカヤドカリ類は国指定の天然記念物となりました。
  復帰後少しした昭和50年、オカヤドカリ類の採集・販売が問題化し、
文化庁の指導で沖縄の採集業者は組合を作りました。
  現在国内で販売されているオカヤドカリ類は、文化庁長官の許可を得た
組合の方々が採集しています。

 天然記念物保護の観点から、採集には期間や方法を文化庁と調整して、
毎年採取許可申請手続きを行う必要があります。加えて、この組合への
新規加入は認められていません。

 悲しい目をして干からびている写真のムラサキオカヤドカリは、
腹部を千切られ捨てられていました。

 

 続く….

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